パーソナルカラーの簡易カラー診断や、スピードカラー診断、クイックカラー診断にはご注意ください
ここ30年ほど、ずっと鹿児島全県下のパーソナルカラー事情を拝見してきましたが、パーソナルカラーの簡易カラー診断や、スピードカラー診断、クイックカラー診断という、時間と手数を省いた簡易的なパーソナルカラー診断は、ここ鹿児島でも現れては消え現れては消え、まさに歴史は繰り返します。
まず、なぜ消えるかですが、
パーソナルカラーの簡易カラー診断や、スピードカラー診断、クイックカラー診断は、本来のカラー診断とは似て異なるもの。
ですので、結局簡易ゆえに、手抜きゆえに、本来の解に行き着くことは珍しく、多くが本来の診断結果と異なるのが現実で、真逆になることも珍しくありません。
詳しい方に言わせると、パーソナルカラーの簡易カラー診断や、スピードカラー診断、クイックカラー診断は、お遊びレベル。
そのように短時間で簡単にできるのなら、カラーリストは最初からプロセスを省くでしょう。
でも実際はそうではありません。
当然その簡易診断の診断結果に、担当するカラーリストのような人も責任は持ちません。
中には、
「他のところで正式にメイクを取って診断を受けたら診断結果が異なった、真逆だった。」
というクレームに、
「いえいえ、私が提供したのはイベント診断ですから」
と開き直る猛者もいると聞きます。
また、多くの無責任なパーソナルカラーの簡易カラー診断や、スピードカラー診断、クイックカラー診断は、その多くが、経験が浅い(カラー界では500人程のカラー診断数はまだビギナーと言われ、通過点以前と言われます)カラーリストが経験を積む数字的目的(それでも簡易カラー診断は実績にならないのですが)であったり、ある意味練習程度の意識で行うとも報告されています。
以前センテラスかどこかで行われたカラー診断イベントは、スクールの講師にあたる人が、SNSで当日担当する生徒さんに訓示を与える文調で、「皆さんの実験台になれば(良いですね)」と書かれていて、見ていた人がかなり驚いたこともあったと聞きます。
大事なお客様を実験台など、どの口が言うことでしょう。
そもそも、多くの15分や20分の簡易カラー診断に、メイクを落とす時間があるはずもなく、数々の大事な必須の手数を省いての簡易カラー診断を受けること自体注意が必要です。
ですので、パーソナルカラーの簡易カラー診断や、スピードカラー診断、クイックカラー診断があちこちで消滅、消えて無くなるのは、結果が出ないからという理由に他なりません。
それどころか、簡易的なカラー診断でも、人は「カラー診断を受けた」と、記憶にとどめ、ショッピングやいろいろな選択をする機会に、その記憶が頭をもたげます。
例えば、「私は確か簡易診断でスプリングと言われたから」
と、スプリングのテイストのコスメや衣服を購入しても、パッとしない、フィットしない、周囲から不評、となると、そこで気がつく方はまだ良い方で、
それでも、
「私は確か簡易診断でスプリングと言われたから」
と、誤った診断結果を参考にショッピングを続けると、ずっと負の財産、つまり、似合わない、映えないアイテムがエンドレスに増えていく危険性さえあります。
また、どうしてそのような消えてしまった、パーソナルカラーの簡易カラー診断や、スピードカラー診断、クイックカラー診断が復活するのかですが、多くはイベント、それも集客の目玉として使えるからです。
そこで、イベンターや主催者から、まだプロになって日が浅いカラーリストが目をつけられ採用されます。
プロならそのようなカラー診断の要請は、自分の看板を汚すだけで信用失墜になり普通断りますが、日が浅いビギナーカラーリストは、「カラー診断を1件でも多くこなしたい」ので引き受けます。
当然まだ実績が少ないカラーリストは、ギャラもかなり低く交渉できるので、イベントや主催者は大歓迎なのです。
たとえば、ホテルのブライダフェア、ショッピングモールの季節の集客イベント、いろいろな催しに、このパーソナルカラーの簡易カラー診断や、スピードカラー診断、クイックカラー診断が、あまりよく知られていないカラーリストの担当で復活するのです。
残念な話ですが、このパーソナルカラーの簡易カラー診断や、スピードカラー診断、クイックカラー診断は、無料でも受ける価値と意味はありませんが、もしそれが1500円とか2000円ならなおのこと損失は大きく、あとあと心の傷になり、根の深いストレスになりかねません。
額の大小ではなく、内容の無いものに対価を払わされた不信感と疑念はそのままストレスになります。
決してプロのカラーリストが我田引水的に申し上げるのではなく、事実としてお伝えしています。
ぜひ、パーソナルカラーの簡易カラー診断や、スピードカラー診断、クイックカラー診断にはご注意なさってください。
メイクを取っていただき、慎重に時間をかけて、色の判定にふさわしい限られた専用スペースでパーソナルカラー診断は行うことがベストです。
そのプロセスは一切省くことはなく、一つ一つに大きな重要な意味があります。
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